白い歯に憧れている人は多いのではないでしょうか。コーヒーや紅茶、赤ワインなど色の濃いものを飲食すると、その色がだんだん歯に着色し、歯が黄ばんできます。また歯垢そのものでも歯が黄色くなります。歯の着色汚れが「ステイン」です。歯科医院でホワイトニングをすれば効果が高いのでしょうが、歯科医院に通う時間もない、費用もあまりかけたくないというとき、自宅で簡単に歯のホワイトニングをすることができるのです。
研磨剤入りの歯磨き粉はあまり使わないようにしましょう
歯の黄ばみを落とすというと、研磨剤入りの歯磨き粉で磨けばよいのではないかと考えがちですが、研磨剤入りの歯磨き粉は歯の表面に傷をつけるので、かえって黄ばみが広がってしまいます。電動歯ブラシもステイン除去の効果が高いものがありますが、電動歯ブラシと研磨剤入りの歯磨き粉を両方使うと、歯の表面が削れるリスクが高まるのでやめましょう。
また泡立ちの良い歯磨き粉で磨くと、すぐに磨いた気になってしまうため、最初は歯ブラシに何もつけないで歯を磨きます。つぎに研磨剤が入っておらず、ステインを浮かして落とすタイプのジェル状の歯磨き粉を使うと、ホワイトニングの効果が高まります。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を選びましょう
お勧めの歯磨き粉としては、「ポリリン酸ナトリウム」入りの歯磨き粉が挙げられます。「ポリリン酸ナトリウム」は歯の表面に付着した汚れを除去してくれますし、歯をコーティングし、汚れや着色が再びつかないようにする効果があります。
また、歯垢やステインがつきにくい歯にするためには、「ハイドロキシアパタイト」という成分が含まれている歯磨き粉が効果的です。「ハイドロキシアパタイト」は歯の表面についた傷を修復してくれると同時に、汚れを吸着する働きがあり、歯垢やステインをつきにくくしてくれます。また初期虫歯を再石灰化してくれるので、虫歯予防にも高い効果があることが認められています。
ドラッグストアを見てみると、自宅で簡単にホワイトニングができる歯磨き粉がいろいろと売られています。2,000円前後あるいは1,000円台と、お値段もそれほど高くなく、歯科医院に行かなくても自宅でホワイトニングができるなら、とても便利ですよね。どんな成分が配合されているかよく見て、ぴったりの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
うがいだけでもホワイトニングの効果があります
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使うとよいのはわかりましたが、常に歯磨きができるわけではありません。仕事中などにコーヒーや紅茶を飲んですぐに歯磨きができないときには、うがいをする、口のなかをゆすぐだけでもステインを歯につけないための予防ができます。うがいもできないときは、ガムを噛んで唾液を出すだけでも十分に予防になります。また、ホワイトニングだけでなく、虫歯や歯周病予防にもなって一挙両得です。